「天声人語」の書き写し
コラム:はなさん(95歳)の日課
2015年ひつじどし
「私は大正8年12月〇日うまれ、今年は私の干支の年、なんだかとっても楽しい気分!」「ではわたしは何どし生まれなの?」「ン?ごめんなさい、ずいぶんと昔のことで忘れちゃった。朕惟ふに・・・」と、教育勅語を口ずさむはなさん。年明けから華やいだ様子で過ごしています。
はなさんは訪れる年始客が少なくなった1月中旬から、朝日新聞の朝刊1面に掲載されている「天声人語」の書き写しをはじめました。
起床すると洗顔をすませて新聞に目を通します。つぎに、はなさんにとっては想像を超えた昨今の情勢を憂いながら記事を切り取ります。それをノートに張り付け深呼吸、笑みを浮かべて「天声人語」の書き写しが始まります。
東京新宿の片隅にゆったりと穏やかな日々が流れています。